健康友の会五十嵐支部「医療・介護制度学習会」
12月16日(水)健康友の会五十嵐支部で「医療・介護制度学習会」が開催され、20人近い会員さんが参加されました。
「全世代型社会保障」って何?
今回の学習のテーマは、今政府が転換を進めている「全世代型社会保障」について。新潟民医連・県社会保障協議会事務局の新倉さんが講師でした。政府は、年齢や性別、障害や病気の有無に関わらず、また一度失敗した方でも、みんなが活躍できる「一億総活躍社会」を目指すとしています。若い人は「働き方改革」で「副業」もどうぞ、高齢者も「生涯現役」。その改革を通じて、少しでも多くの人に『支えられる側』から『支える側』になってもらいます、というものです。
”70歳以降も働くことを希望している高齢者は8割いる”と言われています。はたして働きたいのか、働かないと生きていけないのか? 改革で若者の負担は減り、将来不安は解消されるのか? 「自己責任」や「自助」の名のもとに大きな負担を背負い、最低限度以下の生活に陥ることにはならないのか? 等、様々な課題があることを学びました。
全世代…高齢者、子どもたち、子育て世代、現役世代…どの世代も広く安心して暮らせることは私たちの希望です。この政策は、本当に私たちに安心をもたらしてくれるのか、またどんな形の社会保障が望ましいのか、私たち自身もしっかり知り、考えていかなければなりません。
参加者からの感想・質疑の一部を紹介します。
* もっといい政策はないのか? ➡お金の使い道や税金の集め方を見直す。また消費税も何に使われているのか、明らかにすることも必要。
* 「活躍」とか「現役」と言われるとカッコ良く聞こえる。でも政府に言われることじゃない。言葉の裏は「もっと働いてお金(保険料)を払ってね」という意味か。
* 政治を変えないといけない。国民の痛みがわかる政治に。
* 野党にもっと頑張ってほしい。情けない。
* 新型コロナのこともそうだが、正確な情報がない。気が付いたら大変なことになっていることが恐い。情報を明らかにする、発信すること重要。
話を聞くうち「自分たちの年金は?」「医療費はどうなる?」「介護サービスは?」と、不安や疑問がでてきました。楽しい話ではないけれど、大事な話。小川支部長から、ぜひまた機会を見つけて学習しましょう、と締めくくられました。