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千手医師による健康講話が行われました

2024/11/28
[ 地域医療を考える ]

2024年11月20日(水)13時30分より、健康友の会 坂井輪総支部にて、保健委員研修交流会が開催され、下越病院 初期研修医2年目の千手医師が健康講話を実施しました。
「総合診療科志望の研修医が考える 」地域コミュニティの在り方とは~病気があっても健康?~」というテーマの講話に総勢13人が参加され、 コミュニティのつながりの重要性や健康への意識を再確認できました。

総合診療医とは何か

日本では1%程度しかいない総合診療医を志す千手医師は、来年度より新潟県で総合診療の道に進むと言い、なぜ総合診療医になりたいのかを語りました。
「『病気だけではなく 人を診る』という総合診療医の先生の言葉に医師という職業に対するイメージがまるっきり変わり衝撃を受けた」といい、「人にかかわりたい」職業に就きたいと考える中で、自分の天職を見出したと語ります。

健康は状態ではなく能力である

健康な生活を願い日々を過ごしていますが、年を重ねるにつれ何かしらの病気を抱えて生きていっているものです。
そんな我々は果たして不健康なのでしょうか?

千手医師は、オランダの元家庭医のマフトルド・ヒューバー医師が2011年に提唱した「ポジティヴヘルス」という 健康の概念を紹介しました。
ポジティヴヘルスとは、単に病気がないことを定義とする健康ではなく、病気や障害があっても、周りの力を支えにして前向きに人生を歩んでいける能力こそが健康だという考え方です。

健康講話では、ヒューバー医師が作成したポジティヴヘルスを構成する ”くもの巣ツール”を用いて現時点でのそれぞれの健康観を確認し、参加者同士で共有。充実した毎日を過ごしていくために何が必要かをそれぞれで考え、話し合う時間が設けられました。
「点数が低いから健康の能力が低いわけではない」と語る千手医師は、エネルギーを持って生きていくためには、地域とつながり、手を取り合いながら、個人個人の楽しい毎日を充実させていくことで、より地域は活性化されていくと思う、と訴えました。

今日からあなたもコミュニティナース

個人の健康がコミュニティの健康につながっていくという話の中で、最後に千手医師はコミュニティナースという考え方を紹介しました。
Community Nurse Companyの矢田明子氏が提唱するコミュニティナースとは、コミュニティーナーシングという看護の実践からヒントを得て提唱されたコンセプトで、職業や資格ではなく「人とつながり、まちを元気にする」という誰もが実践できるあり方のことを指します。

「健康友の会という地域コミュニティで、究極のおせっかいとして周囲に働きかけられる皆さんはまさしくコミュニティナースであり、これからも地域全体で手を取り合いながら、この新潟を盛り上げていきましょう」
と千手医師は呼びかけ、参加者の皆さんのコミュニティ活動の士気と、お互いの健康への意識を高められた時間となりました。

コメント

  • マサくん より:

    70歳です ほんとに頼もしいですね、「健康友の会という地域コミュニティで、究極のおせっかい…これからも地域全体で手を取り合いながら、この新潟を盛り上げていきましょう」この言葉は私たちを勇気づけてくれました。友の会の根っこの考え方と取り組みは宝物ですね。そのことを再確認させてもらいました。これからも宜しくお願いします。

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